相性良いカウンセラーと出会うことは意外と難しいことです。

それは、カウンセラーはひとりひとり自分のやり方というものを持っているので、その方法が「合う・合わない」はどうしても表れてしまうものだからかもしれません。

ですが、それ以前にカウンセリングが出来ないカウンセラーさんが存在することも事実です。

カウンセリングができないカウンセラー

これを書いている筆者自身も「家族問題」で5人のカウンセラーさんにお世話になったことがあります。

カウンセラーがカウンセラーさんのお世話になることがあるのか?と、驚かれる方もいるでしょうが、やはり近親者のカウンセリングは難しいものがあります。

家族だからこそ、こちらも事情がわかりすぎてしまいますし、家族だからこそ相手も天邪鬼になりがちです。

そうすると、他者であるカウンセラーさんにお願いした方がスムーズに早く解決できるわけです。

これまでお世話になったカウンセラーさんが5人というのも、こちらが移り気だったわけではなく、毎回若い女性のカウンセラーさんが担当だったため、結婚や出産を機にカウンセラー業務を辞めてしまわれ、その都度カウンセラーさんが交代したためです。

5人ものカウンセラーさんに出会ったわけですから、相性の良いカウンセラーさんとの出会いがあったのではないか?と、思われると思いますが、残念ながらカウンセリングができるカウンセラーさんと出会うことは出来ませんでした。

というのは、こちらの話す話に「そうですか・・・。」と相槌を打つだけのカウンセラーさんが多かったためです。

ただでさえ、カウンセラーさんの交代が多いと何度も初めから話すことに疲れてしまうのですが、話したところで「そうですか・・・。」と興味なさげに返答され、何の質問もされない状態ですと、こちらも話す気持ちがなくなり、無言になってしまいます。

残念ながら筆者は、相性の良いカウンセラーさんと出会うことは出来ませんでしたが、これを読んでいる皆様には相性の良いカウンセラーさんと出会って、素敵な人生を送っていただきたいと思います。

カウンセラーは技術と人格

まずは、カウンセラーとの相性が良いかどうかは、カウンセラーの人格(人間性)が「合うか・合わないか」ということにもあらわれます。

どんなに立派な経歴を持ったカウンセラーであったとしても、もともとの人間性が真逆でしたら、やはり話していても居心地の悪さを感じます。

カウンセラーは私情を挟まないものですが、人間性の違いというものは肌で感じ取ってしまうものですので長期間に及ぶ付き合いは難しいかもしれません。

すごくわかりやすい例ですと、
障害を持つお子さんの療育を一生懸命にされているお母さんがいたとします。

それに対し、カウンセラーが「療育をするのは、ありのままの子供を受けいれていないからだ。」と、言う考え方だったらどうでしょう。

数回のカウンセリングでは、お互いの考え方の違いは気にならないかもしれませんが、付き合いが長くなれば、やはりその違いというものは居心地の悪さにつながってしまいます。

相性の良いカウンセラーとは、カウンセリング技術があり人間性の良いカウンセラーということもできます。

相性の良いカウンセラーとは「待つ」ことを知っているカウンセラー

カウンセリングを進めていくと、必ずどこかのポイントで自分自身と向き合わなければならないタイミングが訪れます。

その時に、もしかしたらカウンセラーの質問に対し不愉快さを感じることがあるかもしれません。

それは、決して相性が悪いわけではありません。考える「きっかけ」として、少し不愉快な気持ちになる質問をしなければならないだけです。

そして、お客様がお客様自身で「気づき」、行動を変えていかなければならないわけですが、やはりここが一番難しいところです。

行動を変えるという事は、口で言うよりも難しいです。一度、行動を変えてしまえばそれほど難しいことではなくなるのですが、初めの一歩が難しいのです。

このとき、「待つ」ということをしてくれるカウンセラーさんは良いカウンセラーだという事ができます。

話しを聞く姿勢もそうですが、せかしたり、話しをコントロールせず、「待つ」という姿勢をみせてくれるカウンセラーは、お客様と真剣に向き合っている証拠、ということができます。

ボイスカウンセラー
齋藤 唯衣(さいとう ゆい)

まとめ

相性の良いカウンセラーを見つけるためには
カウンセリングができないカウンセラー
カウンセラーは技術と人格
相性の良いカウンセラーとは待つことを知っているカウンセラー