
最近はストレスから食べ過ぎてしまうというご相談をよく受けます。コロナ以降、私たちの生活は変化しました。さまざまなイベントが中止され、ストレス発散に外出する機会も減りました。職場や学校、家庭で過ごす時間が増え、うまくストレス発散ができずこれまで以上に食べ過ぎてしまうという現象が起きているのかもしれません。
食べ過ぎてしまう原因
- ストレス発散
- 幸福感
- 脳疲労
- 偏食による栄養不足
- 過食症
少し心配な食べ過ぎ
上記の中で少し気を付けていただきたいものは、脳疲労や偏食からきている栄養不足のために起きる食べ過ぎです。
栄養不足と聞くとやせ細っているイメージがあるかと思いますが、体型がやせ型でなくても偏食のため体が必要とする栄養素が足りなく、食べ物を欲してしまうことがあります。
次に脳が疲労している場合も脳が食べ物を欲しがります。頭がボーとして重いときは脳疲労のサインですので早めに就寝するようにしましょう。
また、過食症に関しては心療内科や内科での治療が必要となりますので病院の受診をおススメします。
ストレスからくる食べ過ぎ
イヤなことがあったり、ストレス発散からくる食べ過ぎ、自分へのご褒美として食べてしまう甘いモノなどは、内科的に身体に異常がないのであればあまり気にする必要のない食べ過ぎです。
食べ物をいただくということは、命をいただくということです。ですので、食べるのであれば美味しくいただくことが良いことなのではないでしょうか。
ですが、病院で医師から注意を受けた場合や、明らかに日常的に自分が食べている量が増えていると感じる場合には少し気を付けて食べた方が良いかもしれません。

食べ過ぎることは悪いこと?
そもそも食べ過ぎることはそんなにも悪いことなのでしょうか。飢饉や戦争などで食べ物が不足していた時代に比べ、「食べ物がある」ということは素晴らしいことです。
「おいしい食べ物がある」だから食べるという行動は、ごく自然な本能のように思います。
縄文時代から、人間が安定した食料を得るということは大きな課題でした。縄文土器で食べ物を煮、保存をできるようにし、弥生時代には米を生産するようになりました。
このことからも、私たちが食べられるうちに食べ物を蓄えておくという行動は最も原始的な本能なのではないかとも考えられます。
また、人は高齢になりますと食が細くなりますし、若くても病気になれば食べられなくなります。
経験のある方はご存じかと思いますが、人が体重を維持するということはとても大変なことなのです。
それを考えますと、多少がっしりとしていた方が体力的には優位になります。
ですので、病的に食べ過ぎてしまう場合や、医師から注意を受けるレベルの食べ過ぎでない限りは、多少日常的に食べ過ぎていたとしても、あまり気にしなくても良いのではないでしょうか。
あまり気にされると、今度はそれがストレスになり、さらに食べ過ぎてしまうことも考えられます。
同じ食べるという行為ならば、美味しくいただくことが何よりもの「食べ物」に対しての感謝の気持ちになるのではないでしょうか。
そして、食べないということよりも、健康的な体作りに目を向けることが大切なのではないでしょうか。
ボイスカウンセラー
齋藤 唯衣(さいとう ゆい)
まとめ
ストレスで食べ過ぎちゃう~食べ過ぎは悪いこと?~
食べ過ぎてしまう原因
少し心配な食べ過ぎ
ストレスからくる食べ過ぎ
食べ過ぎることは悪いこと?