秋は 中学受験追い込み という大切な時期なのに、いまいちやる気がでないお子さんは多々おります。

親御さんは気持ちばかりが焦ってしまう時期ではありますが、「待つ」ということも重要です。

秋は行事が多い

夏期講習明けで疲れているお子さんも多いなか、秋は運動会や文化祭、修学旅行などの行事が重なります。

特に運動会の練習では、疲れて帰ってきて寝てしまい、勉強にならないというケースも多いのではないでしょうか。

文化祭の発表では小道具や衣装が必要であったり、展示では資料の準備などもしなければならず、勉強の時間を削らなければならないこともあります。

また、修学旅行の準備も買い出しや荷造り、しおり作りなど時間を食いますし、修学旅行が終わってからのレポート作りもあるかもしれません。

秋は受験勉強の追い込みの季節ですが、現実は行事が多すぎて、親御さんが考えていたより勉強時間の確保が難しい季節でもあります。

また、子供たち自身も行事の多さに疲れてしまいますし、行事のため生活リズムが崩れやすい時期でもありますので、疲労がさらに蓄積し、なかなかやる気がでない、ということもあります。

見通しが立たない現状

コロナ禍の現在では、緊急事態宣言がでることもあれば、まん延防止措置が発令されることもあります。

その度に、学校は短縮授業になることもありますし、オンライン授業に切り替わることもあります。

そのため、生活のリズムが整わず、落ち着いて勉強ができない、ということが挙げられます。

また、学校の休み時間にのびのび遊ぶことは受験生にとっては、唯一のストレス発散の時間でもありますが、今は友達とも自由に遊べず、おしゃべりもできない、という状況ですので、上手くストレスの発散ができず、勉強に集中できない可能性もあります。

試験当日まで、いつ学校でクラスターが起き学級閉鎖になるのかも、塾でクラスターが発生し休講になるかもわかりませんので、何の見通しも立たず、不安に思う子供達も多くいます。

毎日、感染の不安のなか学校へ行き、塾へ通う、そういう心理的不安も勉強に集中できない要因なのかもしれません。

親御さんにできること

親御さんにできることとしては、親御さんの不安がお子さんに伝染しますので、なるべく穏やかに過ごすことです。

そして、少しくらい勉強をサボっていても叱ったり、怒ったりしないことです。

疲れているようなら、ゆっくり寝かし、ストレスが溜まっているようなら1日くらいストレス発散をさせ、気持ちを切り替えるお手伝いをすることが大切です。

最終的には、お子さん自身が「やらないと!」という気持ちにならない限り、叱ってもやる気はでませんので、見守るしかありません。

ボイスカウンセラー
齋藤 唯衣(さいとう ゆい)

まとめ

中学受験の追い込みは秋なのに~やる気がでない~
秋は行事が多い
見通しが立たない現状
親御さんにできること