
ここのところ、離婚が増加傾向にあるためか、若い方の中には「もう、好きじゃないから離婚したい。」と、考える方々がいらっしゃいます。
「恋愛感情がなくなったから別れる」という発想は、「お付き合い」をしている間でしたら構わないのでしょうが、「結婚」をしている場合にはどうなのでしょうか。
恋愛感情がなくなったから離婚したいと、考える場合、双方が離婚を望み、ご両親方も納得している状態でしたら、離婚をしても問題ないかもしれません。
ですが、どちらか片方が離婚を望まない場合や、ご両親や親族が反対している場合、お子さんがいらっしゃる場合には慎重に考えなければなりません。
結婚とは
以前から結婚とは家と家の結びつきと言われていますが、結婚とは両家の結びつきであり、個人対個人の枠を超えます。
また、「お付き合い」とは違い、家族になるわけですので、「離婚をする=人生を崩す」ということにつながります。
当人同士の人生もそうですし、ご両親やお子さんの人生にも影響を与える出来事です。
「別に嫌いじゃないけど、もう好きじゃないから離婚したい」と、いうぐらいの想いでしたら、離婚が与える影響を慎重に検討すべきです。
離婚を考えるとき
離婚を視野に入れた方が良い場合
- 身体的・精神的虐待を受けている
- 育児放棄(ネグレクトや暴力)
- ギャンブルやアルコールなどの依存症を抱えている
- 金銭トラブルを抱えている
- 外部と接触できないような軟禁状態に置かれる
- 異性関係が派手過ぎる
上記のような、パートナーが家族に良い影響を与えないと判断される場合には離婚を視野に入れ考えるべきです。
特に暴力を振るわれたり、軟禁状態に置かれている場合には、精神状態が不安定になりやすく、正しい判断ができないことがあります。
このような状況に置かれている場合には、ご家族やご友人、誰でも良いので第3者の介入が必要となります。
恋愛感情がないから離婚する
「恋愛感情がもうないから離婚したい」と、言う方たちのなかには、「好きでもないのに、子供のために一緒にいるのは間違っている。」という、考え方を持つ傾向がある方もいるようです。
これを性格の不一致と言うのかもしれません。
- 結婚=恋愛
- 結婚=人生・責任
結婚=恋愛と考える人々と、結婚=人生・責任と考える人々との間では、そもそも結婚の目的が違ったのかもしれません。
とはいえ、子供がいる場合には、「結婚=恋愛」と考えるのはどうでしょうか。
「嫌いじゃないけど、好きでもないから離婚する」と、離婚するのは、あまりに子供を振り回しているのではないでしょうか。
また、子供が複数人にいる場合にはひとり親では物理的にも経済的にも限界がありますし、両親に手伝ってもらうにも両親には両親の生活があるでしょうから、両親の生活にも影響を及ぼすことになります。
離婚が自分たち以外の人々に迷惑をかける可能性がある場合には、「もう好きじゃないから別れる」と、思い立ったら吉日のように別れるのではなく、いったん立ち止まってよく考えてみてください。
結婚は恋愛ではなく、生活です。
生活をする上で本当に離婚をした方が良いのか、離婚しなければならないほど耐え難い状態が何年も続いているのか、家族としてうまく機能していないのか、よく考え決断する必要があります。
ボイスカウンセラー
齋藤 唯衣(さいとう ゆい)
まとめ
好きじゃないから離婚したい
結婚とは
離婚を考えるとき
恋愛感情がないから離婚する