ここのところ、中学受験 は過熱化しており、相当数が受験に臨みます。数百人の募集のところに数千人が受験するような学校もたくさんあり、予期せぬ中学受験 全落ち という悲劇を招いているように感じます。

中学受験は二人三脚

二人三脚で挑んだ中学受験、全落ちしたときには、親子共々深く傷つきます。

小学校低学年、もしくは幼稚園・保育園の頃から勉強を始めている親子もたくさんいますので、「努力が報われなかった」という想いも強いでしょうし、「こんなことならもっと遊ばせてあげれば良かった。」と思う親御さんも多いと思います。

実際、中学受験に挑むためには小学校のほとんどの時間を塾と勉強に費やし、6年生では睡眠時間以外のほぼすべての時間を勉強に充てることになります。

模試の結果や過去問でも十分に合格圏内であり、まさか「全落ち」するなどと誰が思うでしょうか。

それでも「全落ち」が起きてしまうのが中学受験の怖さでもあります。

なぜ、全落ちしたのか?

受験をする子どもはまだ11歳、12歳の子どもです。そして、入試が始まると体力勝負なります。

親としては体力を考えた上で入試スケジュールを組んでいたとしても、実際の入試は親が考える3倍以上の疲労を伴います。

ですので、子供自身も気が付かないうちに体力の限界、疲労の限界に達しているのかもしれません。

また、入試日程を決める時には、入試前日や当日に何が起きるのかはわかりません。入試前日や当日に精神面に影響を与えるような自体が起こることもあります。

本当に些細なことで全力を発揮できず、不合格になってしまうこともあります。そして、その一度の不合格がドミノ式に他の入試に影響を与え、「全落ち」という惨劇を招いてしまうこともあります。

普段であれば、少々のミスがあっても問題ありませんが、数百の募集に数千人受験するとなると1点のミスが不合格へとつながってしまうのです。

全落ちしても、能力が否定されたわけではない

中学受験で全落ちしたとしても、お子さんの能力が否定されたわけではありません。いつも模試や過去問でしっかり点が取れていたのなら、それがお子さんの能力です。小

学生はまだ11歳、12歳の子どもです。その日、全力で挑めた子もいれば、いつもの力を出せなかったお子さんもいます。

とくに精神面での発達は個々の差がとても大きいものですので、これから先も負け続けるというようなことは絶対におきません。

中学校、高校と子どもはどんどん成長し、精神面でも肉体面でも強くなっていきます。

ですので、例え中学受験が全落ちだったとしても、「受験を経験している子は強い」、そう信じて、胸を張って高校受験に挑んでください。

ボイスカウンセラー
齋藤 唯衣(さいとう ゆい)

まとめ

中学受験で全落ちは誰にでも起きること
中学受験は二人三脚
なぜ、全落ちしたのか?
全落ちしても、能力が否定されたわけではない